海老で鯛を釣る//イラストレーション勉強中(パレットクラブ16期卒)日々の生活をイラストレーションと写真で紹介します。
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2010/01/10 (Sun) スナップ写真を撮る楽しみ

木村伊兵衛ブレッソン展 

(『木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン 東洋と西洋のまなざし』東京都写真美術館)

デジタルカメラの出現で、写真を撮る行為が様変わりしたなぁと思う今日この頃です。ひと昔前は慎重に構図を決め被写体にピントを合わせるのに苦労したものですが、今どきのデジタルカメラは、自動でその辺りの事はやってくれるのだそうで、カメラマンはシャッターを切るだけでいいそうですね。手軽さもここまできたかと、驚いてしまいます。私は機械に強い方ではないのですが、やっぱり構図やピントをどこに合わせるかぐらいは自分で決めたいです。とはいえ、フィルムの枚数を気にしないでカシャカシャとたくさん撮って、その中からいくぶんマシな写真をチョイスできるようになったのはデジタルカメラのお陰ですね。 21世紀に生きる私はデジタルカメラに手軽さを感じているわけですが、20世紀の偉大な写真家、木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソンは「ライカ」で手軽さを感じたそうです。ライカといえば、ツウなカメラ愛好家が持つものというイメージがありますが、このふたりの写真家が若かりし頃は、手のひらサイズのカメラなんてなかったので、ライカの出現はそうとうなインパクトがあったようです。印象派の画家たちが、チューブ入りの絵の具を手にして、野外で絵を描くようになったように、彼らもコートのポケットにライカを入れて街に出たわけです。街を歩く人たちに気づかれないように自然な状態で、すばやく撮る彼らのスタイル(スナップショット)は、今ではスタンダードな撮影方法ですが、当時はライカの登場があって初めて可能になったことだそうです。展覧会で展示されている作品を観ていると、すばやく撮っているのによくこんな見事な構成力で写真が撮れるなぁと驚嘆してしまいます。しかし、実際には一発撮りではなく、連続して撮影したものから良いものを選び出して発表されています。今回の展覧会ではコンタクトプリント(フィルムのベタ焼き)も展示されていたので、発表された作品の前後に撮影された写真も観る事が出来ました。それを観て改めて思ったのは、たくさん撮ったものの中から最良のものを選ぶには、そうとうなセンスがないと難しいということでした。手軽がゆえに、何枚も撮ってしまう私は、プリントする写真を選べずに悩むことが多いので、彼らのような判断力が欲しいと思ってしまいます。しかし、彼らはやみくもに撮っているのではなく、意識的にシャッターを切っているので「偶然、いいショットが撮れていれば御の字」なんて考えている素人カメラマンとは違い、撮った時点でベストな仕上がりは見えているのでしょう。その辺りはプロとアマの違いを感じます。とはいえ、鑑賞者に距離を感じさせてしまうほど、驚異的な完成度で圧倒する作品というよりは「私もこんな写真を撮りたいなぁ」と思わせる親しみやすさが、このふたりの作品にはありますね。気軽にスナップ写真が撮れる現代だからこそ、ブレッソンのグラフィックアートのような構成力や、木村伊兵衛の物語を感じさせる情感のある表現を見習うことは、写真を撮る楽しみをさらに豊かにしてくれるのではないかと思います。

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