海老で鯛を釣る//イラストレーション勉強中(パレットクラブ16期卒)日々の生活をイラストレーションと写真で紹介します。
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2011/05/21 (Sat) 駒井哲郎、空想の世界

駒井哲郎展チラシ 
(『La Maison Jaune(黄色い家)』1960年)

町田市立国際版画美術館で『駒井哲郎1920-1976』展
(4月9日~6月12日)を観てきました。展覧会は前期後期
と分かれており、現在、後期が開催されています。
向かい合う魚  
(『向かい合う魚』1965年)

ここのところ、銅版画の展覧会といえば、デューラーや
レンブラントのようなヨーロッパの巨匠作品ばかり見て
きたので、近代の作家駒井哲郎がいかに、それらを習得
しつつ、ヨーロッパ伝統の銅版画の厳密な線から解き放
たれた作品を作っていったかが、よく伺い知ることができました。
(同時開催の常設展は「西洋版画の世界駒井哲郎の視点」を見ると、
いかに駒井氏が西洋版画を研究していたかが理解できます)
駒井哲郎展チケット 
(『garcon(少年)』1958年)

「銅版画といえばモノクロームがいい」とつねづね思っている
私ですが、駒井哲郎はカラー作品が素晴らしく、見ていると
ワクワクするぐらい色が踊っています。彼がカラリストに
なった背景にはルドンやクレーの影響があるということ
ですが、それを消化し、自らの表現を生み出した経緯が
時代ごとに並べられた作品を見てゆくとよく分かります。
月の兎 
(『月の兎』1951年)

展覧会は2部構成で、展示されています(1部は
5月8日終了。現在、第二部が展示されています)
第1部は慶応義塾中学時代に制作した初期作品
からフランスへ留学し、長谷川潔のマニエール
ノワーエルに影響を受け、国立美術学校で
エングレーヴィングを学んだ頃の作品。詩人
 安東次男との共著、詩画集『からんどりえ』
などが紹介されていました。
『からんどりえ』 
(『からんどりえ』よりJuin「球根」たち1960年)

第2部は交通事故の不幸を乗り越えて制作した
安東次男との詩画集『人それを呼んで反歌という』
や尊敬する長谷川潔との二人展をへて、様々な
技法へのチャレンジを試みていった作品群
が並び、多色刷りモノタイプの作品が多くなって
ゆきます。最後の章は舌癌と診断され、闘病し
ながらもカラフルでパステル画のような軽やかな
花の絵を描いた作品が並んでいました。
駒井哲郎は1976年に56歳の若さで亡くなる
のですが、晩年の作品に悲壮感はありません。    
花 
(『花』1974年)
 
晩年のルドンが華やかな花の絵を
パステルや油彩画を描いたように、
色彩を楽しみながら描いていたそうです。
時間の玩具 
(『時間の玩具』1970年)

ちなみに展示されている作品はすべて資生堂
の名誉会長、福原義春氏のコレクションだそうです。
なるほど、駒井作品の色彩の美しさは資生堂の
化粧品の美しさと共通するところがありますね。

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(パレットクラブ16期修了)
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