海老で鯛を釣る//イラストレーション勉強中(パレットクラブ16期卒)日々の生活をイラストレーションと写真で紹介します。
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2011/08/31 (Wed) 『木を植えた男』に命を吹き込んだ男

カナダのアニメーション作家『フレデリック・バック展』を
東京都現代美術館で観てきました。(7月2日~10月2日)
 フレデリック・バック展チラシ
バックといえば、フランスのジャン・ジオノ原作『木を植えた男』
をアニメーション映画にした作家として有名ですね。
私も中学生の時に、広島の国際アニメーション・フェスティバル
を紹介するテレビ番組で見たのが最初の出会いでした。
以来、バックのアニメーション作品は、映画館で見る機会が
増え、ほとんどの作品は観ていますが、原画展を観るのは
今回が初めてです。特に、アニメーション作家になる前の
イラストレーター時代の作品が数多く出品され、彼が下積み
時代にどれほどの研鑽を積んだかが手に取るようにわかります。
バックはフランスとドイツの国境地帯に生まれ、戦時中は故郷が
戦地になるという悲劇を目の当りにしました。侵略により、
その土地固有の言語や文化が剥奪され、民族性が失われ
てゆく中、民族衣装や当時の生活様式を描きとめたスケッチが、
たくさん展示されいます。バックのアニメーション作品すべてに
共通する「平和」というテーマが、この頃育まれていったことは
容易に分かります。戦争による自然破壊、侵略による民族文化
の剥奪。これらがもたらす悲劇を経験しているからこそ、平和
を切望し、作品に込めるのだと感じて胸が熱くなりました。
文通相手の女性に会う為、カナダに渡ったバックは、3日後に
プロポーズ(!)し、新しい門出に踏み出します。新天地で
彼は生涯のパートナーとなったギレーヌさんと共にケベック
の独特な文化に触れ、先住民の人々とも出会います。
絵本『クラック!』 
絵本『クラック!』あすなろ書房

もうひとつの代表作『クラック!』は、ケベック
の風土や歴史を織り込んだ愛らしい物語です。
しかし、愛らしいだけではなく、近代文明による
環境破壊批判が作品の根底に流れています。
私は十代の頃、これらの作品を見て、アニメート
の素晴らしさに感嘆したものの、メッセージの
強さにうろたえて、一時期、バックの作品を
見れなくなってしまったことがあります。
それはちょうど、チェルノブイリ原発事故に恐れ
おののいて、勉強したものの、事の重大さに
耐えかねて学ぶことを放棄した頃と重なります。
そして今年、改めてバックの作品と対峙する
ことは私にとって重要なことのように思い、
この展覧会に足を運びました。今は彼が
訴えていることが身にしみて分かります。
カナダ郵便切手Tシャツ 
展覧会では、バックの原画と共に、アニメーションが
各所に流れており、美しい原画がどのように動くのか
その場で見ることが出来ます。特に『大いなる河の流れ』
の映像が巨大スクリーンで映し出され、圧巻です。

展示会場を出ると、ミュージアムショップでは、
ウッディな食器や小物、カナダのファースト
ネイション(先住民)の人たちのグッズが
売られていました。私はバックが手掛けた
カナダの切手デザインのTシャツを購入しました。

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(パレットクラブ16期修了)
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