海老で鯛を釣る//イラストレーション勉強中(パレットクラブ16期卒)日々の生活をイラストレーションと写真で紹介します。
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2011/10/19 (Wed) ムービング・デッサン

平塚美術館  
久し振りに平塚美術館のワークショップに参加して来ました。
今回は、前回(8月1日ブログ)に引き続き、平塚美術館開館20周年
記念として、湘南ゆかりのアーティストを紹介する展覧会の第二弾。
アーティストin湘南Ⅰ
アーティストin湘南Ⅱ」で作品が展示さている
日本画家の 内田あぐりさんを講師に迎え
「動きとリズムを描く 舞踏する人の
ムービング・デッサン」という講座です。
ワークショップのチラシ
なんと、そのモデルに舞踏家の大竹有煕(ゆうき)さんという
贅沢なものでした。大竹さんは内田さんのモデルを30年も
長きに渡って務めているそうですが、内田さんの作品が展示
されている展示会場で踊るのは初めてだったそうです。
 美術館でも、展示会場でダンサーがパフォーマンスをするなど
ということを経験したことがなく、すべてが初めての試みだった
ようで、いかにも20周年記念に相応しいイヴェントでした。
ワークショップに参加している人のみならず、普通に美術館へ
絵を鑑賞に来た人も観覧できる状態になっていたので、たまたま
あの場に居合わせた人はラッキーだったと思います。
内田あぐり展(信濃デッサン館) 
(「内田あぐり展」信濃デッサン館 チラシより)

まず、展覧会場でのパフォーマンスは純粋に舞踏の世界を堪能する
ということで、手元にクロッキーブックなどは持たず、ただひたすら
大竹さんのダンスを観賞しました。会場の奥に座禅をして瞑想している
大竹さんは、舞踏家のメイキャップによくある白塗りはしていなかったけれど、
スキンヘッドで上半身裸の状態なので、見る人によっては、かなり
異様な雰囲気を漂わせていたと思われます。それかむしろ反対に
下町の銭湯にいる湯上りのお父さんという風情も漂っていたといえます。
使用した曲はマイルス・デイヴィスの70年代のアルバムで、かなり
サイケデリック。とめどもなく流れてゆく曲調は混沌としており、トリップ
感を覚えます。大竹さんは作品の前に立ち、静かに動き出しましたが、
その動きは微細なので、しっかり観ていないと、ずっと突っ立ったまま
にしか見えません。おもむろにマイルスが吹く甲高いトランペットの音色が
響き渡り、それに鼓舞して大竹さんがしなやかに動き出しました。全身が鋼の
ように緊張しているのがわかります。筋肉が隆起し、裸足の脚はしっかりと
床を捉えている。踊りだす前は「湯上りオヤジ」だったのに、踊りだすと仁王像
のように猛々しい。マイルスの曲はカオスに満ちており、まったく方向性が
見えません。いつ終わるのか見当もつかない状態が続き、オーデエンスを
困惑させます。踊っている大竹さんは汗ひとつかかずにいましたが、
30分ほど経った頃に全身が紅潮し、頭のてっぺんから汗が
噴出してきて、頬を伝い始めました。その時、曲は最高潮に達し、
大竹さんは奇声を上げました。みごとな程、澄み切った通りのいい声
で叫ぶので、観客は息を呑みました。人々が唖然としている間にも
大竹さんは悠然と振る舞い、しだいに激しい動きから緩やかな動きへと
移行してゆきました。足元にあるフットライトを手に取って、観客の方を
照らしたり、観客の方へ覆いかぶさるように近寄ってみたり、さんざん
私たちをイジリながら、もといた場所へ戻ってゆき、また静かに
瞑想しました。いつまで続くかのような錯覚を覚え、観客達が呆然
としている間に、大竹さんは踊ることを止め、公演は終了しました。
観客は狂気に突き動かされているような大竹さんが、すっかり元の
「湯上りオヤジ」に戻っていることに気づき、拍子抜けしたように、
しかし、感動を持って拍手を送りました。
ムーヴィング・デッサン1 
展示会場からデッサン室に移動し、今度は私たちが描く番です。
「鳥の子」という日本画用の巨大な紙が用意され、床一面に広げて
参加者はみんな地べたに座り込み、踊る大竹さんを一心不乱に
描きました。私はムーブメントの連動に興味があるので、いくつも
ポーズを描きましたが、参加している人のほとんどは、紙一面に
大竹さんの姿を捉えていました。あまり人と自分の絵を比べたくは
ないけれど、つくづく自分の線は弱いな~と、思いました。
ムーヴィング・デッサン2  
それにしても、こうやって見ると背中をやたらと描いていますね。
後姿ばかり描いてしまうのは背中フェチ(汗)だからって、ことも
あるけど、やはり正面切って見据えていないということかも
しれません。デッサンしている間、大竹さんは大サービスして
くれて、すごく長丁場を踊ってくれました。しかも、描いている
私たちに近寄って、すごい角度から身体を余す所から見せて
くれたのです。せっかく、目の前で踊ってくれているのに、
近づいてくると、その圧倒的な迫力に見入ってしまって、
手が止まってしまいました。無念・・・。
ムーヴィング・デッサン3 
そういえば、マイルス・デイビスを追っかけていた日本人
カメラマンが、演奏中にマイルスの姿を撮ろうとカメラを
向けていたのに、マイルスがカメラの前で睨みをきかせたら、
迫力に圧倒されてシャッターが切れなかったそうです。
演奏後、彼女はマイルスの楽屋に呼び出されて
「なんでシャッターを切らなかったんだ?!」と叱咤された
そうです。やっぱり決定的な瞬間は逃しちゃいけない。
ムーヴィング・デッサン4 
内田さんがおっしゃるには、自分の手元ばかり見て
描かないで、モデルを良く見るようにとのことでしたが、
なかなか慣れるまで難しいですね。でも、何回か繰り返したら、
できるようになるかもしれない。また、機会があったら、
ワークショップを企画して欲しいです。
ムーヴィング・デッサン5 
10月22日に、このワークショップの様子をTVK(神奈川テレビ)
で、放送するそうです。いやはや、自分がどんな顔して
描いているか、見るのは恥ずかしいけど、ちょっと楽しみです。

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